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たとえば、緊急炉心冷却装置(ECCS)など原子炉の安全を守る重要な設備は、それぞれの原子炉ごとに独立して設けられており、1つの原子炉での事故が他の原子炉に波及することのない設計となっています。
また、原子炉の数が増えると、平常時に周辺に放出される放射性物質が増加するのではないかと考えられるかもしれませんが、原子力発電所では、私たちが日常生活の中で受けている自然放射線、年間1.1ミリシーベルトに比べて、さらに小さい年間0.05ミリシーベルトという線量目標値が設定され、放射性物質の放出量の規制が行われています。これは発電所全体に対し適用されるものであり、複数の原子炉を同一敷地に建設する場合でも、発電所周辺の放射線量は十分低く抑えられています。 |