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使用済燃料は、使用前の燃料と比べても外見や重量はほとんど変わっていません。ただ成分が変わっているだけです。2~4パーセントに濃縮されたウラン235は、使用済燃料の中には0.8パーセント程度残っています。それに新しく燃料として使えるプルトニウムが0.9パーセント程度含まれています。核分裂生成物が3パーセント程度で、残りの大部分はウラン238です。
使用済燃料は、原子力発電所から燃料輸送容器(キャスク)で再処理工場に運び込まれ、貯蔵プールで冷却されます。次に、燃料集合体ごとせん断して細かくし、硝酸溶液に浸して中身のペレットを溶かします。この液から核分裂生成物を取り除き、ウランとプルトニウウムを分離、精製します。
再処理工場の現状
わが国の原子力発電所から発生する使用済燃料は、原子力研究開発機構の東海再処理施設のほか、イギリスとフランスに委託して再処理しています。一方、商業用再処理施設の建設が、日本原燃(株)によって進められています。
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