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原子力発電で使われているウラン燃料の中にはウラン235とウラン238が入っていますが、このうち核分裂を起こしやすいのがウラン235です。核分裂が起きると大きな熱エネルギーが発生し、同時に2~3個の中性子が新しく飛び出してきます。この中性子が別のウラン235に当たれば、また核分裂が起こります。このように、次々と核分裂が起きることを核分裂連鎖反応といいます。
核分裂の際に出される熱エネルギーは膨大なもので、たとえば1グラムのウラン235がすべて核分裂すると、石油にして約2,300リットル、石炭にして約3トンを燃やした時と同じエネルギーが発生します。 |