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リサイクルして再び原子力発電所の燃料として使うことができます。 |
原子力発電所の燃料となるウランは、鉱山でウラン鉱石として採掘されます。ウラン鉱石からウランを取り出し、燃えるウラン235の割合を高め、燃料集合体に加工した後、原子力発電所で3~4年程度使用します。使用済燃料は、原子力発電所内または原子力発電所外の中間貯蔵施設で一定期間貯蔵された後、リサイクル(再利用)するため、再処理工場に運ばれます。ここで再利用できるウランやプルトニウムを分離・回収します。そして回収されたウランやプルトニウムを、再び燃料集合体に加工し、原子力発電所で利用します。この一連の流れ(循環)のことを「核燃料サイクル」といいます。日本では、ウラン資源の有効活用などの観点から「核燃料サイクル」を進めており、国内の再処理工場で再処理することにしています。 |
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プルサーマル |
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原子力発電所(軽水炉)で、ウランとプルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を使用することをプルサーマルといい、限りあるウラン資源を有効に活用することができます。「プルサーマル」も核燃料サイクルの一部です。 (上図の青色の矢印→がプルサーマルのサイクル) |
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高速増殖炉サイクル |
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現状の核燃料サイクルは、軽水炉を中心としていることから、軽水炉サイクルと呼ばれています。これに対し、高速増殖炉を中心とした核燃料サイクルを高速増殖炉サイクルといいます。高速増殖炉は、発電しながら消費した以上の燃料(プルトニウム)を生成することができる特長を持っていることから、軽水炉などに比べ、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができます。日本では、高速増殖炉サイクルの研究開発が行われており、この拠点となる施設が「もんじゅ」です。 | |||||
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