原子力のメリット1:原子力発電は電気を安定して供給できる。 |
原子力を国産資源に加えても、日本ではエネルギーの約83%を輸入資源に頼っています。中東アジアに大部分を依存している石油に比べ、原子力発電の燃料となるウランは、カナダやオーストラリアなどの政情が安定した国から輸入しているので、安定した供給が期待できます。また、ウランは石油に比べて、ごく少ない量で大量の発電を行うことができるので、輸送や貯蔵がしやすいという特長があります。さらに、使い終わった燃料(使用済燃料)は、再処理によってウランやプルトニウムを回収し、再び燃料として有効利用できます。 |
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原子力のメリット2:原子力発電は地球温暖化防止にも役立っている。 |
石油や石炭などの化石燃料の消費に伴って排出される二酸化炭素などは、地球温暖化など地球環境問題の原因にもなっており、エネルギーの消費と環境問題は密接な関係があります。原子力は水力・太陽光・風力などと同様に、発電の過程で二酸化炭素などを出さない非化石エネルギーです。今後、わが国が環境問題における国際的な責任を果たしていくためには、国民一人ひとりの省エネルギーの推進、新エネルギーの導入促進と併せて、原子力発電の役割がさらに重要になってきます。 |
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地球温暖化に対する取り組み |
京都議定書 |
1997年、京都市で開催されたCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)で採択された二酸化炭素、メタンなど6種類の温室効果ガス削減計画。この議定書は温室効果ガスを2008~2012年の間で、先進国については1990年度比5.2%、日本については6%削減することを義務付け、2005年2月に発効。 |
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気候変動枠組条約 |
温室効果ガス(大気中にたまると温室のように気温を上げるガス)による温暖化を抑えるための国際条約。 |
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