あっとほうむ No.218
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たにくら第101回県原子力安全専門委員会が10月18日に県庁で開催され、県内原子力発電所の運転状況や廃止措置の現状について審議が行われました。状況やこれらの発電所で今年度発生したトラブルの原因や再発防止などについて説明。続いて、日本原子力研究開発機構が「もんじゅ」「ふげん」の廃止措置の現状について報告しました。委員会では、関西電力㈱が稼働中の原子力発電所5基の運転委員からは、       3・トラブル再発防止対策として社員と協力会社によるディスカッションを行っているが、そのような取り組みを恒常的に実施し、評価、モニタリングしていく必要がある・「もんじゅ」「ふげん」に関して今後の軽水炉の廃止措置に技術の応用ができることもあると思うので、技術開発を進めていくことなどの意見が出されました。終了後、鞍谷委員長は、今後安全性向上に対するソフト面に焦点を当て、人的資源を確保するための方策、安全確保のための力量や知識管理などに関する事業者の対応状況を確認していくとの考えを示しました。国の原子力総合防災訓練が11月4日〜6日、初めて美浜発電所を対象に実施されました。訓練には、国、福井県、滋賀県、岐阜県、県外の避難先となる兵庫県・奈良県・石川県、自衛隊、海上保安庁など約150機関約3100人、また、約650人の住民が参加しました。今回の訓練では、地震により美浜発電所3号機が発災したという想定で、国や関係機関と連携した災害対策本部の運営訓練などを行いました。また、地震により道路が寸断されたという想定のもと、ヘリコプターや船舶、水陸両用車など多様な避難手段を確保した住民搬送を実施。さらに、コロナ禍のため見合わせていた県外への避難訓練も3年ぶりに実施し、計画に定める避難の手順等を確認しました。県では今後、関係機関と訓練の検証を行うとともに、おおい町や高浜町などの他地域にも訓練の成果を展開し、広域避難計画の実効性をより高めていくこととしています。県原子力安全専門委員会関西電力㈱美浜発電所を対象にトラブルへの対応等について審議国が原子力総合防災訓練を実施nuclear energytopics越前町越前市南越前町揖斐川町敦賀市美浜町若狭町長浜市小浜市高島市関西電力㈱から原子力発電所の現状について説明を受ける県原子力安全専門委員会PAZ放射性物質が放出される前から、予防的に避難する区域です。UPZ原子力災害が発生した場合に、屋内待避を行う区域です。万が一、放射性物質が放出された場合には、段階的に避難を行います。講評を述べる杉本知事(美浜オフサイトセンター) 県外避難でのスクリーニング検査※※放射性物質が身体に付着していないかを 確認する検査岸田内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言の様子(県庁)水陸両用車で住民搬送訓練発電所内で実施した関西電力と中国電力による電源車の接続訓練原子力美浜発電所の    ・PAZUPZUPZPAZ美浜発電所予防的防護措置を準備する区域(発電所から半径約5㎞以内)緊急時防護措置を準備する区域(発電所から半径約5〜30㎞)30㎞5㎞

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