あっとほうむ No.215
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4原子力トピックス国・市町・電気事業者と嶺南地域の将来像を議論 経済産業省資源エネルギー庁の「福井県・原子力発電所の立地地域の将来像に関する共創会議」の第2回会合が、昨年12月17日、敦賀市の若狭湾エネルギー研究センターで開催されました。会議には、杉本知事をはじめ発電所立地市町の首長、電気事業者社長、内閣官房・文部科学省・資源エネルギー庁の担当者、地域経済・エネルギーに関する有識者等が出席。嶺南地域の将来像と実現に向けた方向性について議論しました。 20〜30年後を見据えた嶺南地域の将来像として、「ゼロカーボンをけん引する地域」「スマートで自然と共生する持続可能な地域」を目指すことが示されました。これらの目? 40年超運転、再稼働、廃止措置など、さまざまな課題を抱える嶺南地域において、住民の将来に対する不安を払拭していくため、20~30年後を見据えた「地域の将来像」を検討・共有し、実現していくための取り組みを議論する会議です。資源エネルギー庁が運営主体となり、県、立地市町、電気事業者、エネルギーや地域政策等に関する有識者などが参画しています。標について立地4市町の首長からは、水素エネルギーの利用、デジタル技術を活用した街づくりへの取り組み、ゼロカーボンをPRした企業誘致などの具体策が提案されました。 杉本知事は国に対し、「もんじゅ」を含む周辺地域を高速炉研究開発の中核的拠点とするための具体的な調査や構想策定を実施すること、県が進める原子力リサイクルビジネスについて、国家プロジェクトとして位置付け、国が前面に立って取り組むことなどを求めました。また立地4市町の首長から出された提案について「確実に実施するための財源を確保してほしい」と述べました。会議で県の意見を述べる杉本知事共創会議の様子「福井県・原子力発電所の 立地地域の将来像に関する 共創会議」ってなあに?会議で示された「地域の将来像」の内容ゼロカーボンをけん引する地域【産業面】•原子力をはじめとするCO₂フリーエネルギー供給拠点•原子力関連研究開発・人材育成拠点•水素・アンモニア供給拠点•エネルギー環境教育拠点•廃炉ビジネスの産業・人材拠点•CO₂フリー電源を活用する情報関連産業・施設の拠点スマートで自然と共生する持続可能な地域【産業面】•スマート農林水産業拠点•リゾート観光・交流拠点•サテライトオフィス・ワーケーション拠点【暮らし面】•ゼロカーボン・スマートエリア•二拠点生活拠点•移住・定住•高度遠隔医療・教育地域•交通・モビリティ先進地域•ゼロカーボン公共建築の拠点

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