t PICSnuclear energy原子力トピックス3 国の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会が10月13日、経済産業省で開催され、エネルギー基本計画の見直しに向けた議論が開始されました。 委員としてテレビ会議システムで出席した杉本知事は、立地地域の立場から国の原子力政策に対し「原子力発電所の再稼働や高経年化の問題、使用済燃料の最終処分場など、多くの課題が顕在化している。発電所の立地地域は原子力の将来像が見えず、直面する課題の対応に苦慮している」と発言しました。 また発電所の再稼働について「原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた発電所は再稼働するという受動的な対応では、国民の理解が進まない」と述べ、新政権では政府が前面に立ち、原子力発電の重要性・必要性について国民に対する説明責任を果たすよう求めました。原子力発電の重要性・必要性を国民に説明するよう国に提言エネルギー基本計画の見直しについて議論する基本政策分科会 第96回県原子力安全専門委員会が10月27日、県庁で開催され、高浜発電所3号機と大飯発電所3号機の定期検査中のトラブルや、美浜・大飯・高浜発電所における安全性向上対策の実施状況等について審議が行われました。 委員会では、関西電力㈱が、高浜3号機の蒸気発生器内の伝熱管の損傷原因が異物であると説明。委員からは「異物持ち込み防止の対策については、現場の作業員への負担が増えることがないよう、現場の意見も取り入れた検討を行うべき」との意見が出されました。 大飯3号機の一次冷却材系統から分岐している配管の内面で確認された傷については「詳細な調査を行い、他の発電所への展開の必要性等について改めて報告すること」などの意見が出されました。 また、運転開始から40年を超える美浜3号機と高浜1号機の安全性向上対策工事が完了したことから、関西電力㈱は、同工事の状況を説明するとともに、労働災害の再発防止対策の実施状況や新型コロナウイルスの感染拡大防止対策等について説明しました。 委員会終了後、鞍谷委員長は、美浜3号機、高浜1・2号機について、引き続きハード・ソフト両面から、安全性向上対策の内容を確認していくとの考えを示しました。県内発電所の安全対策について審議発電所の安全対策等について審議する県原子力安全専門委員会県原子力安全専門委員会
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