tOPICSnuclear energy原子力トピックス嶺南エネルギー・コースト計画(仮称)策定委員会の会合の様子 2月6日、嶺南エネルギー・コースト計画(仮称)策定委員会の会合が若狭湾エネルギー研究センターで開催され、廃炉の本格化に向けた新たなビジネスの創出や、地域全体で電力使用を効率化するスマートエリアの整備などを目指す「嶺南Eコースト計画」案がとりまとめられました。 杉本知事は、会合の中で、住む人にとってのメリットが目に見えるよう様々な施策を進め、10年後に向けて嶺南地域を大きく注目される地域にしたいとの考えを述べ、国や事業者、大学、産業界などの各機関に対し、計画推進への協力を求めました。 新計画は2020年度から約10年かけて実施される予定です。策定委員会が計画案をとりまとめ3嶺南Eコースト計画杉本知事は、「Energy」を起点に、「Economy(地域経済の発展)」、「Ecology(環境への配慮)」、地域の「Evolution(進化)」など、いろいろな意味の「E」の視点で新計画を進めていくという考えから、計画名称を「嶺南Eコースト計画」とすることを提案しました。「嶺南Eコースト計画」の「E」ってどういう意味があるの?嶺南Eコースト計画の概要【基 本 理 念】 嶺南地域を中心に、原子力をはじめ再生可能エネルギーを含む様々なエネルギーを活用した地域経済の 活性化やまちづくりを目指すことにより、人・企業・技術・資金(投資)が集まるエリアの形成を図る【計画対象期間】 2020年度(令和2年度)から概ね10年程度 基本戦略1基本戦略3■国内外の研究者等が集まる研究・人材育成拠点の形成■新たな試験研究炉を活用したイノベーションの創出、利活用の促進原子力関連研究の推進 および人材の育成■嶺南の市町と連携し、スマートエネルギーエリア形成を推進■原子力や再生可能エネルギーを幅広く学ぶ機会を提供し、人の交流を促進様々なエネルギーを活用した地域振興基本戦略2基本戦略4■廃止措置工事等への地元企業の参入促進、製品・技術の供給拡大■解体廃棄物の再利用を進めてビジネス化を推進デコミッショニングビジネスの育成■技術の高度化、地元企業等への技術移転による次世代の農林水産業を実現 ■地元企業支援や企業誘致により、多様な産業を育成多様な地域産業の育成原子力・エネルギーの体験・学習・研究施設と年縞博物館等の観光施設を組み合わせた教育旅行や家族旅行のモデルコースを設定、PR(写真:原子力の科学館「あっとほうむ」)ふくいスマートデコミッショニング技術実証拠点を活用した解体技術の研修県内の原子力発電所から発生する解体廃棄物の再利用(例:ベンチ・テーブル等)農地に設置した太陽光パネルを活用するソーラーシェアリングによるブルーベリーの栽培実証若狭湾エネルギー研究センターの研究開発、産業支援機能を強化(研究分野の重点化〔宇宙・育種〕)原子力に加え、地域全体で再生可能エネルギー等を推進し、二酸化炭素を出さない電気を賢く使うスマートエリアを形成(図:スマートエリアのイメージ)国内の既存試験研究炉を活用し研究開発を行う県内企業を支援敦賀市での国際シンポジウムの開催4つの基本戦略に基づき、8つのプロジェクトを推進(写真:県民衛星「すいせん」)エネルギーエコノミーエコロジーエボリューション
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