2原子力トピックスtOPICSnuclear energy 2月5日、日本原子力研究開発機構は、高速増殖原型炉もんじゅの燃料取り出し作業を再開しました。 炉外燃料貯蔵槽にある燃料を燃料池に移動する作業は昨年に続き2回目で、原子力機構は、6月末までに、燃料174体のうち130体を取り出し、燃料池に移動させることとしています。燃料取り出し 作業を再開高速増殖原型炉もんじゅ2019年度の「もんじゅ」の燃料取り出し作業では、どのようなことを行ったの?原子炉容器の燃料100体を炉外燃料貯蔵槽へ移動しました。現在、燃料を炉外燃料貯蔵槽から燃料池へ取り出す作業が行われています。 「もんじゅ」の燃料取り出し作業は、原子炉容器内の燃料を炉外燃料貯蔵槽に移動する作業と炉外燃料貯蔵槽の燃料を燃料池まで移動する作業に分かれています。原子力機構は昨年9月17日から10月11日までに、原子炉容器の中に保管されていた燃料370体のうち100体を炉外燃料貯蔵槽へ移動しました。その後、燃料出入機の分解・手入れや2018年度の不具合を踏まえた機器の改良、事業者自主検査等を行い、現在は、炉外燃料貯蔵槽の燃料を燃料池まで移動する作業を行っています。Q&Aそうなんだ!QA図面提供:JAEA2020年2月5日現在燃料洗浄装置原子炉容器から炉外燃料貯蔵槽への移動燃料出入機原子炉容器ナトリウム燃料池炉外燃料貯蔵槽燃料残り174体燃料270体原子炉格納容器炉外燃料貯蔵槽から燃料池への移動取り出し済み燃料86体炉外燃料貯蔵槽からの燃料取り出しを2月5日から開始(6月末までに130体取り出す予定)「もんじゅ」の燃料取り出し作業「もんじゅ」廃止措置の流れ「もんじゅ」の廃止措置は大きく4段階に分けられ、約30年かけて実施されます。①燃料取り出し期間【2018年(認可後)~2022年度】 現在、燃料取り出し作業を実施中。 2022年度までに530体全ての燃料を取り出す予定。②解体準備期間【2023年~】 ナトリウム機器の解体準備等③廃止措置期間Ⅰ 発電設備やナトリウム機器の解体・撤去等④廃止措置期間Ⅱ【~2047年度】 建物等の解体・撤去年 度2018.82019.1第1段階における燃料の取り出し2019年度2020年度2021年度2022年度2018年度炉外燃料貯蔵槽から燃料池への取り出し(530体)原子炉容器から炉外燃料貯蔵槽への取り出し(370体)設備点検2020.62020.22021.32021.92022.12燃料取り出し作業完了86体130体※2※1140体174体2019.92021.12022.42022.6100体130体140体※1 10月15日から機器の片付け作業を開始し、11月14日に終了 ※2 11月15日から燃料出入機の分解・手入れ等や2018年度の不具合を踏まえた機器の改良、事業者自主検査(施設定期検査)等を実施。「もんじゅ」の燃料取り出し工程
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