あっとほうむ No.210
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tOPICSnuclear energy原子力トピックス事業者の安全対策等について審議する県原子力安全専門委員会千原審議官(左)から説明を受ける櫻本副知事(右) 11月27日、第95回県原子力安全専門委員会が県庁で開催され、高速増殖原型炉もんじゅの廃止措置の進涉状況や事業者の安全対策等について審議が行われました。 委員会では、日本原子力研究開発機構が、「もんじゅ」の原子炉からの燃料取り出し作業が順調に進み、予定していた100本の取り出しが完了したこと、今後実施する燃料の処理作業に向け、設備の点検や検査等を行っていることなどを説明しました。 続いて、関西電力㈱が美浜・大飯・高浜の各発電所の安全性向上対策の実施状況や高浜・大飯発電所で発生した労働災害の原因および対策等について報告しました。委員からは、労働災害について、作業の基本動作やルールを常に意識すべきとの意見が出されました。 委員会は引き続き県内発電所の安全対策の実施状況等について確認していくこととしています。県原子力安全専門委員会事業者の安全対策等について審議 12月20日、文部科学省の千原由幸大臣官房審議官が県庁を訪れ、櫻本副知事に対し、「もんじゅ」および新型転換炉原型炉ふげんに関する2020年度政府予算案について説明しました。 「もんじゅ」の予算案では、安全・着実に廃止措置を実施するための経費25億円を含めて、今年度と同額の179億円が計上されました。一方、「ふげん」の予算案では、使用済燃料の搬出、施設の解体、維持管理等に係る経費として、90億円が盛り込まれました。 千原審議官は「もんじゅ」「ふげん」の予算案のほか、「もんじゅ」サイトを活用した新たな試験研究炉に関する調査・検討に係る経費などについても説明し、敦賀エリアを原子力研究・人材育成の拠点として整備することについて、しっかり取り組んでいくとの考えを示しました。 これに対し副知事は、引き続き「もんじゅ」「ふげん」における安全かつ着実な廃止措置の実施と地域振興の充実に、政府一体となって取り組むよう求めました。3新年度予算案を文部科学省が県に説明「ふげん」安全対策・維持管理経費廃止措置経費(施設解体などの経費)使用済燃料の搬出準備経費90億円(92億円)原子力研究・人材育成3100万円(2500万円)「もんじゅ」安全対策・維持管理経費廃止措置経費(2022年末までの燃料取り出し作業の進展に応じた設備整備等の経費)179億円(179億円)「もんじゅ」サイトを活用した試験研究炉に関する調査・検討経費「もんじゅ」「ふげん」等に関する主な2020年度予算案(  ):2019年度予算額「もんじゅ」「ふげん」

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