2原子力トピックスtOPICSnuclear energy 昨年12月11日、原子力規制委員会は、関西電力㈱大飯発電所1・2号機の廃止措置計画を認可しました。出力が100万㌗を超える原子力発電所の廃止措置計画の認可は、福島第一原子力発電所を除き、全国で初めて。今後関西電力㈱は、約30年かけて段階的に廃止措置作業を進めることとしています。廃止措置計画が認可原子炉格納容器タービン建屋原子炉補助建屋大飯発電所1・2号機大飯発電所1・2号機 廃止措置の主な工事内容①解体準備期間(2019年度(認可後)~2026年度)②原子炉周辺設備解体撤去期間(2027年度~2037年度)③原子炉領域解体撤去期間(2038年度~2044年度)④建屋等解体撤去期間(2045年度~2048年度)•除染•残存放射能調査•燃料の搬出•タービンなど2次系設備の解体撤去 など工事内容工事内容工事内容工事内容•新燃料庫や体積制御タンクなどの解体撤去•使用済燃料の搬出•発電機や2次系冷却水ポンプなどの解体撤去 など•原子炉容器や加圧器などの解体撤去•タービン建屋や海水ポンプなどの解体撤去•使用済燃料ピットなどの解体撤去•放射線管理区域の解除•建屋などの解体撤去原子炉容器加圧器蒸気発生器発電機タービン海水ポンプ復水器体積制御タンク使用済燃料ピット新燃料庫原子炉格納容器タービン建屋原子炉補助建屋原子炉容器加圧器蒸気発生器発電機2次系冷却水ポンプ等使用済燃料ピット新燃料庫体積制御タンク主な解体範囲主な解体範囲燃料の搬出使用済燃料の搬出施設内の放射能調査範囲除染範囲主な解体範囲主な解体範囲原子炉格納容器原子炉補助建屋原子炉格納容器タービン建屋原子炉補助建屋使用済燃料ピット加圧器蒸気発生器原子炉容器〈大飯1・2号機の主な経緯〉2017年12月廃止決定2018年3月運転終了2018年11月廃止措置計画申請2019年12月廃止措置計画認可廃止措置作業着手? 電気事業者が原子力発電所の廃止措置を行う際には、施設の解体、燃料の搬出、放射性物質の除染などの作業計画をあらかじめ策定し、原子力規制委員会の認可を受ける必要があります。 原子力規制委員会は、提出された計画が規定で定める基準に適合しているかどうかを審査し、認可を行います。廃止措置計画ってなあに?
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