あっとほうむ No.208
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3tOPICSnuclear energy原子力トピックスエネルギー政策の進捗などについて議論する基本政策分科会 7月1日、国の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会が経済産業省で開催され、エネルギー基本計画策定後(2018年7月策定)のエネルギーをめぐる動向や政策の進捗について事務局が説明しました。 委員として同分科会に出席した杉本知事は、将来の電源構成に占める原子力比率20〜22%を国がどのように達成していこうとしているのか動きが見えないとし、40年超運転、使用済燃料、核燃料サイクルなど原子力のさまざまな課題について、国民と十分なコミュニケーションを取り、理解を広げていくことが大事であるとの考えを示しました。   また、原子力人材が減っている現状に対し、原子力発電所の安全性を確保する観点からも人材育成が重要であるとした上で、若い人材を確保・育成できる環境を整えるよう求めました。原子力政策の理解促進等を提言 5月29日、杉本知事は就任後初めて、関西電力㈱大飯発電所を視察しました。 知事は、大飯3・4号機の中央制御室や海水ポンプエリア、緊急時対策所などを回り、新規制基準に基づく安全対策工事の進捗状況を確認しました。また、関西電力㈱に対し、原子力発電所の安全確保に万全を期すよう求めました。発電所の安全対策工事について 説明を受ける杉本知事(左)大飯発電所の安全対策を現場確認主な視察場所中央制御室電源車・ポンプ車等発電所の運転状況の監視や機器の操作を行う施設電源・冷却機能を確保するため配備海水ポンプエリア(竜巻対策)竜巻による飛来物から海水ポンプを守るための防護対策設備緊急時対策所(建設中)プラントに緊急事態が発生した場合に事故の制圧・拡大防止を図るための対策本部となる施設免震事務棟(2019年3月運用開始)事故対応が膨大かつ長期化した場合の支援を目的に、主に初動要員宿直場所、要員待機場所、資材機器保管場所等となる施設電源車ポンプ車等

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