あっとほうむ No.207
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To picsnuclearenergy原 子 力 トピックス2原子力・エネルギー政策の    着実な実行を国に要請 1月31日、西川知事は、原子力・エネルギー政策の着実な実行について、世耕弘成経済産業大臣に対し要請しました。 この中で知事は▼使用済燃料の中間貯蔵施設の県外立地について、国が一層関与を強めて調整や交渉を加速し、事業者の計画を着実に進めること▼40年を超える運転の必要性やプラントの安全性について、国が具体的に考え方を示し、国民にしっかり説明することなどを求めました。 これに対し世耕大臣は、使用済燃料対策について「国が積極的に関与し、今後も国全体として官民を挙げて取り組む」と述べるとともに、40年超運転について、国としてもエネルギー政策における原子力の必要性など、客観的に分かりやすい説明をしていくとの考えを示しました。 2月4日、関西電力㈱は、40年を超える運転に必要な安全性向上対策工事の実施状況について、県に報告しました。報告に併せて、工事全体の調整を行った結果、高浜1・2号機は約9カ月間、美浜3号機は約6カ月間、工事完了時期を延期するとの説明がありました。 説明を受けた県は、今回の工事は関西電力㈱自らの責任と判断において進められているとの認識を示した上で▼工事を行っている同じ敷地内において、高浜では3・4号機が運転しており、美浜では1・2号機が廃止措置を行っていることから、より一層安全管理に注意を払うこと▼今後もさらに安全対策工事が続くことから、現場の管理・監督を徹底し、発電所の安全確保に努めることなどを求めました。安全性向上対策工事の完了時期について関西電力㈱が県に報告高浜発電所1・2号機 美浜発電所3号機高浜1号機高浜2号機2016年2017年2018年2019年2020年高浜1・2号機、美浜3号機の工事工程主な工事8月5月9月3月工事延長部分21年1月2月美浜3号機高浜1・2号機美浜3号機8月1月7月原子力のさまざまな課題について、国が全体性を持ってさらに検討を行い、責任ある政策を着実に実行すること。1.原子力・エネルギー政策の 着実な実行国がより積極的に関与し、事業者ができるだけ早期に具体的な計画地点を示すとしている中間貯蔵施設の県外立地を着実に進めること。2.使用済燃料の中間貯蔵施設への 積極的関与「もんじゅ」を含む周辺地域における試験研究炉や高速炉開発の内容を早期に具体化するなど、国内における研究開発・人材育成基盤の維持・発展を図ること。4.研究開発・人材育成基盤の 維持・発展国は前面に立って、40年超運転の必要性やプラントの安全性を国民に丁寧に説明し、理解を得ること。3.40年超運転に対する国民理解 の促進世耕大臣への要請事項〇格納容器上部遮へい設置 重大事故発生時の屋外作業における 作業員の被ばく低減のため、格納 容器の上部に遮へいドームを設置〇燃料取り替え用水タンク取り替え 耐震裕度を向上させるため、増板厚した新タンクに取り 替え、竜巻防護壁を設置〇使用済燃料プールラックの取り替え 耐震性向上のため、使用済燃料を収納する構造物を床に 固定しない「フリースタンディングラック」に取り替え〇使用済燃料プールの補強高浜1・2号機の工事の様子せ こう ひろ しげ

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