あっとほうむ No.205
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福井の和紙技術 宇宙へ福井の和紙技術 宇宙へ5スペース★ラボスペース★ラボスペース★ラボ 福井県では、2019年に宇宙分野で世界最大規模の国際会議が開催されます。また、宇宙産業を新たな政策の柱として、2020年度に超小型人工衛星の打ち上げを目指しています。「スペース★ラボ」では、地球と異なる「宇宙」をさまざまな角度から紹介します。 今号は、「宇宙服」について みてみましょう。宇宙空間には空気がなく、呼吸ができません。そのため宇宙服で体を覆い、中に酸素を満たしています。呼吸空気のない宇宙では、人体に有害な紫外線や放射線が遮られず、地上の数十倍もの強さで降り注いでいます。そのため、分厚い生地で体を保護します。紫外線・放射線空気には太陽の熱を和らげたり、温かさを保つ働きがあります。空気のない宇宙では、太陽の光が直接当たる場所と日陰になる場所で温度差が200℃近くあるため、断熱構造や冷却機能が必要になります。温度ヘルメットの正面部分は金がコーティングされたサンバイザーが付いています。薄く塗られた金には、内側からの視界を保ったまま、外側から入ってくる紫外線や放射線を遮り、減少させる働きがあります。金ぴかのヘルメット宇宙服は内部の気密性の確保や宇宙環境から体を保護するため、14層もの生地から作られています。とても分厚い宇宙服の重さはなんと120kg!当然一人では着られないため、他の人に手伝ってもらいながら着用します。超分厚い!驚異の14層構造宇宙服の胸部には、内部の温度や酸素量を調節するための機器が取り付けられています。しかし、この機器に付いている数字は、全て左右が反転した鏡文字です。いったいなぜなのでしょうか?ナゾの鏡文字宇宙飛行士がヘルメットをかぶると、顎の部分がじゃまになり、胸の部分を自分で見ることができません。胸の機器が鏡文字になっているのは、直接見られない部分を手首に付いた鏡を使って確認するためです。手首についた鏡福井県は日本でも有数の和紙の産地です。県産の和紙繊維を利用した靴下が、宇宙飛行士が使う靴下として採用されています。和紙には抗菌性、消臭性、調湿性、保水性など優れた効果があります。洗濯ができず、長時間はき続けることも多い宇宙飛行士たちが快適に過ごせるよう、福井の技術が宇宙でも生かされています。↑鏡1~3層 冷却下着4~5層 気密維持層6~13層 断熱層14層 防護層日陰マイナス100℃日なた100℃太陽10㎞30㎞50㎞100㎞400㎞国際宇宙ステーション宇宙富士山エベレストジェット機乱層雲オゾン層オーロラ 私たちは空気のある地上で呼吸をして生活しています。 空気は、生き物の呼吸に使われる以外にも、太陽からの熱を吸収したり、紫外線や放射線の影響を和らげるなどの働きがあります。 地上からの高さが100㎞を超えると、空気がほとんどない宇宙空間となります。地上と大きく環境が異なる宇宙空間において、宇宙飛行士の体を守る宇宙服はどのような仕組みになっているのでしょうか。
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