あっとほうむ No.205
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To picsnuclearenergy原 子 力 トピックス大飯オフサイトセンターでの合同対策協議会の様子4大飯・高浜発電所を対象に原子力防災訓練を実施 8月25日、26日に県は、関西電力㈱大飯発電所、高浜発電所を対象に原子力防災訓練を実施しました。訓練には、国、京都府、滋賀県、陸・海・空自衛隊、海上保安庁など約190機関約4300人、また住民の方々約7500人が参加しました。 大飯・高浜両発電所のPAZ圏およびUPZ圏全ての市町において実施した広域避難訓練では、過去最大規模となる1534人の住民が避難行動を行いました。特に県外への避難については、受入先を5市町に増やし、2016年8月に実施した前回の訓練の約3倍となる634人の住民が参加しました。 また、大型ヘリコプターや船舶などによる輸送力、自家用車による避難、スクリーニングや除染場所などを2倍以上に拡大するとともに、敦賀湾に停泊した海上自衛隊の船に災害時医療拠点を設置し、負傷者の搬送・応急処置を行う訓練を初めて実施しました。 県では今後、国や関連機関等と今回の訓練について十分検証し、広域避難計画に反映させるとともに、訓練を積み重ねながら防災力をより高めていくこととしています。訓練後に講評を述べる西川知事避難訓練の内容UPZ(おおむね半径5~30㎞)の訓練状況屋内待避PAZ(おおむね半径5㎞)の訓練状況放射性物質の混ざった空気を吸い込むことを防ぎ、外部被ばくを軽減するため、速やかに近くの建物の中に入る。要配慮者の避難要配慮者の避難誘導訓練を、ヘリコプターや救急車、福祉車両等を使用して実施。段階的に避難各地域の空間放射線量に基づいて実施。住民の避難住民の避難訓練を、船舶やヘリコプター、自衛隊の車両、バス、自家用車等を使用して実施。負傷者の搬送おおい町・小浜市・高浜町の半島部の負傷者を掃海母艦「ぶんご」へ搬送・応急処置の実施。住民が自衛隊の大型船「ひうち」に乗り込む様子住民が自衛隊の大型ヘリコプターに乗り込む様子自衛隊の掃海母艦「ぶんご」での負傷者搬送訓練住民の避難受け入れ対応訓練県内外の避難所で放射性物質が付着していないか調べるスクリーニングや、放射性物質を洗い落とす除染訓練を実施。ヨウ素剤の服用などの手順を説明し、配布。安定ヨウ素剤の配布ゲート型モニターで車両に汚染箇所があるか検査。車両の検査汚染のあった車両は、その場所を確認し、車両を水で除染。車両の除染汚染のあった車両乗員の代表者の汚染を確認し、必要に応じて乗員全員の除染を行う。さらに、専門的な検査・治療等が必要な人は、医療機関等へ搬送。代表者の検査兵庫県川西市・伊丹市・宝塚市・三田市・猪名川町や嶺北地方で受け入れ対応の訓練を実施。スクリーニングの有無の確認や健康チェック、非常食の提供等を実施。予防的防護措置を準備する区域(発電所からおおむね半径5㎞)放射性物質が放出される前から、予防的に避難する区域です。PAZ緊急時防護措置を準備する区域(発電所からおおむね半径5~30㎞)原子力災害が発生した場合に、屋内退避を行う区域です。万が一、放射性物質が放出された場合には、段階的に避難する区域です。UPZ大飯・高浜両発電所のPAZ圏、UPZ圏汚染あり汚染あり5㎞30㎞おおい町高浜町高浜発電所大飯発電所京都府滋賀県琵琶湖福井県Nそう かい ぼ かん

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