あっとほうむ No.205
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3To picsnuclearenergy原 子 力 トピックス 8月30日、文部科学省の増子宏大臣官房審議官が県庁を訪れ、新型転換炉原型炉ふげんの使用済燃料について、原子力機構がフランスのオラノ・サイクル社への搬出に向け最終調整を行っていること、2023年度から搬出を開始し、2026年夏頃に完了することを藤田副知事に報告しました。併せて、「ふげん」の2019年度概算要求について、輸送容器の製造費用等に約64億円を計上しており、計画通り使用済燃料を搬出できるよう対応していくとの考えを示しました。 これに対し副知事は、▼搬出の準備について、原子力機構任せにせず、文科省の「原子力機構特命チーム」で準備作業の進捗をしっかり指導・監督すること▼2026年度までの使用済燃料の搬出、2033年度の廃炉完了という廃止措置計画の着実な実施に向け、継続的、計画的に十分な予算を確保することなどを求めました。エネルギー政策の着実な実行等を          首相に要請使用済燃料の搬出計画について    文部科学省が県に説明安倍首相(右)に要請書を渡す西川知事(左)藤田副知事(手前)に説明する増子審議官(奥) 8月27日、西川知事は、エネルギー政策の実行や原子力発電所の安全対策の強化について、安倍晋三首相に対し要請しました。 この中で知事は、原子力発電所の廃炉や40年超運転、放射性廃棄物の処分など原子力のさまざまな課題について、国が全体性を持って検討を行い、責任ある政策を着実に実行することや、原子力発電の重要性・必要性について、前面に立って国民に説明・説得すること、使用済燃料の中間貯蔵施設の県外立地を着実に進めることなどを求めました。新型転換炉原型炉ふげん「ふげん」使用済燃料の搬出計画201720182019202020212022202320242025202620272028~2031原子炉周辺設備解体撤去期間原子炉本体解体撤去期間輸送キャスク※(ふげん分)4基の製造年度搬出準備(許認可、キャスク製造等) 原子炉冷却系統施設・計測制御系統施設等の解体使用済燃料搬出2023年度搬出開始2026年夏頃搬出終了▼搬出準備に係る契約の締結4回輸送重水系・ヘリウム系等の汚染除去期間※輸送キャスク : 装荷できる燃料体数32体/基〈参考 〉搬出燃料体数 : 466体•原子力のさまざまな課題について、国が全体性を持って検討を行い、責任ある政策を着実に実行すること●原子力・エネルギー政策の着実な実行•国が前面に立ち、エネルギー安全保障や地球温暖化対策など、原子力発電の重要性・必要性について、国民に説明・説得すること●原子力発電の重要性・必要性に対する国民理解の促進•事業者が今年中に具体的な計画地点を示すとしている中間貯蔵の県外立地について、国が前面に立って、着実に進めること●使用済燃料の中間貯蔵施設への対応•政府一体となって燃料取り出し作業 が安全・着実に実施されるよう、継続的に安全体制を強化すること●「もんじゅ」の課題への対応安倍首相に要請した4項目ます こ ひろし

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