あっとほうむ No.204
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3To picsnuclearenergy原 子 力 トピックス「廃止措置安全監視チーム」の人員を敦賀市に移し、現地の監視体制を強化するとともに、政府全体として現場の安全確保に万全を期すこと。●「もんじゅ」の監視体制の強化国際的に見ても職員配置が中央に偏っているため、地方に人員を移動し、現場主義を徹底すること。●現場主義の徹底再稼働を許可した規制委員会が、国民に対し、発電所の安全性が向上していることを明確に発信すること。●安全性に関する国民へのメッセージ立地自治体と周辺自治体では、それぞれ安全確保に対するこれまでの経験や取り組みが異なると認識すること。●立地自治体と周辺自治体の関係 6月18日、西川知事は原子力規制委員会の更田豊志委員長と面談し、「もんじゅ」の廃止措置および安全規制全般について意見を述べました。 この中で知事は、「事故やトラブルが起こるのは現場であり、それを未然に防ぐため、日頃から現場の状況を把握し、事業者を厳しく監視する必要がある」と述べ、中央に偏っている規制当局の人員を地方に移動し、現場主義を徹底することを求めました。 これに対し更田委員長は、地方の強化が中央での審査の遅延等につながらないよう「中央の強化とともに地方の強化を進めなければならない」と述べるとともに、「現場をよく知ろうとする努力は、規制委員会にとっても重要であり、今後とも続けていきたい」との見解を示しました。原子力発電の安全規制等について 原子力規制委員長に要請更田原子力規制委員長(右)に意見を述べる西川知事(左)更田原子力規制委員長への主な要請事項原子力機構に対する指導・監督の徹底を要望 6月4日、国・県・敦賀市による「もんじゅ廃止措置に係る連絡協議会」が開かれ、日本原子力研究開発機構が今後行う燃料の移し替え等の作業に係る政府の対応について、文部科学省および経済産業省から説明を受けました。 説明を受けた藤田副知事は▼廃止措置作業が安全・着実に実施されるよう、現場の体制を一層強化し、原子力機構に対する指導・監督を徹底すること▼廃止措置作業の進捗や機器の保守点検状況などの情報を、政府が責任を持って地元に正確に伝えること▼使用済燃料の再処理施設やナトリウムの再利用の方法等について、調査、検討した結果を連絡協議会で提示することなどを求めました。 これに対し政府は「原子力機構が廃止措置を安全・着実かつ計画的に進めることができるよう、政府一体となり、しっかりと取り組むとともに、地元へ丁寧に説明していく」と回答しました。連絡協議会で意見を述べる藤田副知事(左奥)ふけ た とよ し

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