あっとほうむ No.203
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Vo.3キーワード❶キーワード❶5 第73回国民体育大会(福井しあわせ元気国体)が今年9・10月に福井県で開催されます。 「なるほど!スポーツカレッジ」では、国体競技に注目し、スポーツの科学をシリーズで紹介します。 今回は、国体の開催後に行われる全国障がい者スポーツ大会(福井しあわせ元気大会)の陸上競技について見てみましょう。競走50m~1500mの競走、4×100mリレーのほか、車いすの前進や後進で操作技術を競う「スラローム」が行われます。跳躍走高跳、立幅跳、走幅跳の3種目が行われます。投てき※競技日程の詳細については、公式HPをご覧下さい。 https://fukui2018.pref.fukui.lg.jp/taikai/砲丸投、ソフトボール投、ジャベリックスロー(やり投げ)などが行われます。正式競技「陸上競技」競走・跳躍・投てきの3競技15種目が行われます。会場は昨年桐生祥秀選手が100m9.98秒を出した短距離走の聖地、県営陸上競技場(表紙写真)です。 障がい者スポーツは選手自身の身体能力と同時に、義足や車いすなど競技用具の性能も勝敗に大きく関わります。用具の調整には専門の知識が必要になるため、競技の際は選手だけでなく医師や義肢装具士などたくさんの人がチームになって戦っています。競技紹介ワンポイントワンポイント 事故や病気などで脚を失ってしまった人は、義足(人工の足)を使用して生活しています。義足は用途によって、室内用や外出用、スポーツ用などの種類があります。 短距離走用の義足は、軽くて丈夫な炭素繊維(カーボンファイバー)が使われており、「く」の字に曲がった板状のバネになっています。この板バネで地面を蹴ることで強い反発力を生み出し、自然な走りを可能にしています。キーワード❷キーワード❷ 陸上競技用の車いすは「レーサー」と呼ばれ、義足と同様、日常用と大きく形が異なります。 スピードを出すため前輪は1つになり、後輪は安定感を出すため、大きな車輪が「ハ」の字に広がっています。 またフレームの素材には、鉄よりも軽くて頑丈なアルミニウムやチタンの合金が使われています。スポーツ義足(下腿切断用)日常用義足日常用の車いす陸上競技用車いす「レーサー」足部使う人の体格や歩き方に合わせた、さまざまな形があります。ソケット切断された脚と義足をつなぐ非常に重要なパーツです。体になじませるため、高い技術力が必要です。チューブ義足全体を支える部分です。まっすぐなパイプが多い日常用に対して、反発力が重要なスポーツ用では板バネが使われます。ソール(足裏)ソールには義足専用のスパイクがついています。前輪日常用では、車体を補助する小さな車輪ですが、陸上競技用は進行方向を決めるかじの役割をしています。ハンドリム後輪を手で操作してスピードを調整します。ブレーキ日常用のブレーキは、後輪を固定しますが、陸上競技用は前輪を固定します。 トラックレバー競技用車いす独自の構造で、コースに合わせて前輪の角度を調整します。このレバーの操作のうまさが勝負のカギになります。スパイク(写真提供 : ㈲奥義肢製作所)(写真提供 : (公財)鉄道弘済会)(写真提供 : しあわせ福井スポーツ協会)
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