あっとほうむ 広報誌200
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 平成29年2月13日、第88回県原子力安全専門委員会が県庁で開催され、原子力規制委員会が昨年11月に認可した関西電力㈱美浜発電所3号機の運転期間延長認可等について審議が行われました。 委員会では、原子力規制庁が美浜3号機の運転期間延長認可の審査内容について説明。続いて、関西電力㈱が美浜・大飯・高浜の各発電所の安全性向上対策の実施状況等について報告しました。  委員からは、事業者が示した今後の機器の維持管理や取替計画に対して、規制庁は現場にも目を向けて適切に実施されているかを監視していくべきとの指摘がありました。 委員会は、今後も美浜3号機の新規制基準対応工事をはじめとした、各発電所の安全性向上対策の実施状況を確認していくこととしています。 また、各発電所の安全性向上対策に関連して、発電所の長期停止に伴い現場の放射線量が下がっている中、安全意識の問題も含めて放射線管理の徹底が重要であり、改めて作業員の教育を行う必要があるとの意見が出されました。その他、1月に発生した高浜発電所のクレーン倒壊事故の原因対策に関する質疑がありました。県原子力安全専門委員会美浜3号機の運転期間延長認可等を審議▲第88回県原子力安全専門委員会美浜3号機における審査状況申請平成27年3月17日平成27年3月17日平成27年11月26日今後(予定)平成29年3月1日現在原子炉設置変更許可申請(基本設計や方針などを審査)工事計画認可申請(詳細設計を審査)現場での工事審査中※保安規定変更認可申請(運転管理や手順などを審査)運転期間延長認可申請許可H28年10月5日認可H28年10月26日認可H28年11月16日工事計画認可が前提使用前検査(工事の工程ごとに検査を実施)●新規制基準の適合性審査 原子炉施設の基本設計や方針などを審査する「原子炉設置変更許可」、原子炉施設の詳細設計を審査する「工事計画認可」、運転管理や手順などについて審査する「保安規定変更認可」があり、段階的に原子力規制委員会が審査を実施します。●運転期間延長認可に係る制度 日本では、運転開始後30年を経過する原子力発電所について、以降10年ごとに機器等の劣化評価を行うことが義務付けられています。 運転開始から40年を経過するまでに「運転期間延長認可」を受けた発電所は、最大60年の運転が可能となります。美浜3号機の概要原子炉の型加圧水型軽水炉(PWR)定格出力82.6万kW運転開始昭和51年12月1日40年3カ月経過平成29年3月1日現在(   )※関西電力㈱は、今後、原子炉設置変更許可等を踏まえた見直しを行う予定

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