あっとほうむ 広報誌199
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原子力トピックスTOPICS 12月17日、原子力災害発生時に遠隔操作ロボット等の資機材や人員を発電所へ速やかに派遣する「美浜原子力緊急事態支援センター」が美浜町久々子に完成し、運用が開始されました。 同施設は日本原子力発電㈱が電気事業連合会の依頼を受けて運営するもので、情報収集や障害物の撤去を行う遠隔操作可能なロボット8台、無線ヘリコプター2台、無線重機3台などが配備されています。 電力事業者の社員などで構成された職員 人が3班に分かれて 時間体制で待機し、全国 カ所の原子力発電所で重大事故が発生した際に、発災事業者とともに事故に対応します。また通常時は、発電所の職員に対するロボットの操作訓練などを行います。4美浜原子力緊急事態支援センターの本格運用を開始▲美浜原子力緊急事態支援センター全景(美浜町久々子)▲無線ヘリコプターを視察する藤田副知事(左)▲約100kgの障害物を持ち上げることができる 中型無線ロボット▲がれき撤去などを行う 無線重機操縦者は搭乗せず外部から操作「核燃料サイクル」ってなあに?使用済燃料を「再処理」し、取り出したウランとプルトニウムを燃料として再利用することです。 原子力発電所で使い終わった燃料(使用済燃料)には、再利用(リサイクル)できるウランやプルトニウムが含まれています。これらを回収・加工し、再び燃料として利用する一連の流れを「核燃料サイクル」と言います。核燃料サイクルには、原子力発電所(軽水炉)で行う「軽水炉サイクル(プルサーマル)」と、軽水炉よりも資源の節約効果が大きく、高レベル放射性廃棄物の体積や有害度を減らすことが可能な、高速炉で行う「高速炉サイクル」があります。政府は今後も、高速炉の開発を着実に進めることとしています。軽水炉サイクル【当面の姿】高速炉サイクル【将来的に目指す姿】MOX燃料MOX燃料原子力発電所(軽水炉)原子力発電所(高速炉)ウラン・プルトニウムを分離・抽出ウラン・プルトニウムを分離・抽出燃料加工工場(青森県六ヶ所村)燃料加工工場(高速炉用)再処理工場(安全審査中)再処理工場(青森県六ヶ所村)(安全審査中)使用済燃料使用済燃料高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)最終処分施設・通常の水で冷却・MOX燃料(全部or一部) (→「プルサーマル」と呼称)・ナトリウムで冷却・すべてMOX燃料核燃料サイクルのしくみQAそうなんだ!原子力Q&A出典:資源エネルギー庁HP182417

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