あっとほうむ 広報誌199
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ボルトの長尺化や冷却用の穴を追加するなどにより、ボルトにかかる力や熱を低減 11月2日、第 回県原子力安全専門委員会が県庁で開催され、運転開始から 年を超える関西電力㈱美浜発電所3号機の新規制基準適合性審査の内容等について審議が行われました。 委員会では、原子力規制庁が美浜3号機の設置変更許可( 月5日)および工事計画認可( 月 日)に関する審査の概要について説明。続いて、関西電力㈱が運転期間延長認可申請の概要( 月 日認可)や、安全性向上対策の実施状況等について報告しました。 委員からは、美浜発電所の基準地震動引き上げに伴う使用済燃料ピット等の耐震補強工事について、工法や耐震評価の妥当性に関する質問が出されました。また、緊急時の要員召集体制に関する質問や、他プラントのトラブル事例・良好事例等の知見を安全対策に反映するために他電力との情報交換を積極的に行うことが重要との意見が出されました。 閉会後、中川委員長は、高経年化技術評価で示された対策の実施はもとより、設備の健全性や要員の教育体制の整備等、工学的な安全性が確保されていることが重要であり、現場調査も含めて確認していくと述べました。87401011161026美浜3号機では、6月20日に運転期間延長認可を受けた高浜1・2号機においても計画されている中央制御盤や難燃ケーブルへの取替工事に加え、炉内構造物の取り替えや使用済燃料ピット等の耐震補強工事を行う予定です。原子炉容器変更前変更後高経年化対策および耐震性向上のため、炉内構造物※の取り替えを行う。ラジアルサポート(下部炉心構造物を水平方向に固定)を大型化し、取り付けボルトの本数を増加することなどにより耐震性を向上取替範囲

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