広報誌195
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県原子力安全専門委員会「報告書」の概要4原子力トピックス高浜発電所3・4号機の安全性向上対策等に係るこれまでの審議の取りまとめ 県原子力安全専門委員会は、平成24年6月に大飯3・4号機の安全性について報告書を取りまとめて以降、高浜3・4号機の安全性向上対策(設備の追加、体制の強化等)に関する審議を13回にわたって行い、平成27年12月19日、その結果を西川知事に報告しました。審議の主な観点原子力規制委員会による新規制基準適合性審査 ▼福島第一原子力発電所事故を踏まえ、規則に反映すべき事項として、旧原子力安全・保安院が取りまとめた技術的知見(30項目の安全対策)が新規制基準に反映されているか ▼基本設計に係る審査の考え方が、後段の審査(詳細設計、機器・設備の 運用や手順等)に引き継がれているか等事業者による安全性向上対策の実施状況 ▼電源や冷却機能などの多重性・多様性が確保されているか ▼緊急時の対応など安全管理体制が強化されているか ▼地震・津波などの外的事象に対応しているか等高浜3・4号機の安全性確認結果 県原子力安全専門委員会は、高浜3・4号機について、電源確保や冷却機能確保などの設備強化対策に加え、初動対応体制の充実強化や教育訓練等の積み重ねなど、継続的な安全性向上対策が図られていることから、ハード、ソフトの両面からの工学的な安全性が向上しており、原子炉の安全確保に必要な対策は確保できていると評価しました。引き続き、安全確保に向けて国や事業者に求める事項 県原子力安全専門委員会は、現場の保守管理に係る活動の継続的な評価・改善が原子力発電所の安全確保のために重要との観点から、原子力規制委員会および事業者に対し、以下の事項について積極的に対応するよう求めています。■現場対応能力の向上には、現場での規制活動が重要であり、現地の規制事務所の人員体制を強化すること■事業者の実施した対策がプラントシステム全体から見て最適であるか、事業者と十分に議論し、安全規制の改善を図ること■テロ全体への対応強化のためには、国が積極的に関与することが重要であり、関係省庁と連携した対応を図ること 等5点原子力規制委員会■原子力に関する組織内外の状況変化等を踏まえながら、設備の改善や運用面の適正化に努めること■個別事象に対応した安全対策を図るのではなく、プラントシステム全体への影響を考慮し、安全性の継続的向上を図ること■発電所の設備全般を熟知し、プラントシステム全体を俯瞰できる人材を計画的に育成していくこと等6点事業者
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