原子力&地域情報誌 あっとほうむ
7/8

おおい町高浜町小浜市若狭町美浜町敦賀市越前市南越前町越前町池田町永平寺町大野市勝山市福井市鯖江市坂井市あわら市回転軸(中心点)風の流れ7 同じ形の風車でも、その周囲を集風レンズ(輪っか)で囲むことで発電量が2~3倍に向上します。この風車は「レンズ風車」とよばれ、輪っかを付けることで、風車の後方にできる空気の渦がより強く風を引き込み、風速を上げる働きがあります。県内の風力発電所福井県内の風力発電の取り組み普通のプロペラ型風車と比べて、弱い風でも発電できて、騒音も抑えられるんだって三国風力発電所(計画中)所在地:坂井市出力:2,000kW×4基運転開始:2017年1月(予定)完成イメージ図あわら北潟風力発電所(愛称:あわら夢ぐるま)所在地:あわら市出力:2,000kW×10基運転開始:2011年2月風を集めて発電量をアップ!風を集めて発電量をアップ!小型風車で外灯をともす小型風車で外灯をともす上空の強い風を利用して発電上空の強い風を利用して発電レンズ風車のしくみ 上空では、地上に比べて強い風が安定して吹いています。この特徴を利用し、福井大学と県内外の企業が共同で、凧に風車を取り付け、空中で風力発電を行う方法を研究しています。 凧を利用した風力発電は、災害時などに空撮を行うカメラや、通信用電波の中継機など、空中で使用する機器を動かす電源として期待されています。 縦軸型風車は、風向きの影響を受けず、設置も簡単という特徴があります。 右の図はサボニウス型風車と言い、発電効率はあまり高くありませんが、弱い風でも発電でき、騒音も少なくできます。空撮を行うための飛行実験の様子 最近では、小型の風車を取り付けたモニュメント型の風力発電機が多く見られるようになりました。学校や公園、公民館の街灯などの電源として利用されています。 小型風車の多くはプロペラ型(横軸型)の風車と違い、弱い風でも発電できる縦軸型の風車が使われています。縦軸型風車モニュメント型の風力発電機は風景に合わせてそれぞれデザインが違うんだね県内のモニュメント型風力発電機渦ができる気圧が下がりより多くの風を引き込む集風レンズつばサボニウス型風車サボニウス型風車を上から見た図原子力の科学館「あっとほうむ」(公財)若狭湾エネルギー研究センター敦賀市東浦公民館写真提供 : 九州大学応用力学研究所写真提供 : J-POWER[電源開発㈱]

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る