あっとほうむ No.193
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海水ポンプ防護壁防潮ゲート 原子炉格納容器蒸気発生器原子炉容器3 5月7日、第80回県原子力安全専門委員会が県庁で開催され、福島第一原発事故を教訓として関西電力㈱が実施している安全性向上対策や新規制基準適合性審査の状況等について審議が行われました。 委員会では、関西電力㈱が、発電所を支援する体制強化等の実施状況や高浜3・4号機の工事計画認可申請の取り組み状況を説明。続いて、原子力規制庁が、県内原子力発電所の新規制基準適合性審査における主な課題等について報告しました。 委員からは、安全性向上対策について「新規制基準対応として新たに設置した設備等の保守管理体制を整え、維持していくべき」との意見や、事故発生時の電力事業者間の資機材の相互支援について「定期的な訓練を行い、実効性を高めていくべき」などの意見が出されました。 また、中川委員長は、「原子力規制庁は、設置変更許可の審査の過程で電力事業者と議論した安全に対する考え方を受け継ぎ、工事計画や保安規定の審査に活かしてほしい」とした上で、「引き続き、原子力規制庁の審査状況や設備等の運用面も含めた事業者の安全性向上対策の状況を一つ一つ確認していく」と述べました。安全性向上対策の実施状況を確認する県原子力安全専門委員会関西電力㈱の安全対策に対する       実施状況等を審議県原子力安全専門委員会関西電力㈱高浜3・4号機で実施済の安全性向上対策関西電力㈱高浜3・4号機で実施済の安全性向上対策原子力トピックス電源車と大容量ポンプを配備浸水対策水素濃度低減装置の設置さらなる安全性向上対策(中長期対策)電源・冷却機能の確保その他の安全性向上対策迅速に給電するため電源車(空冷式非常用発電機)を中央制御室から遠隔起動できるよう改造防潮堤・防護壁・防潮ゲートを設置(H27年3月設置済)・竜巻(風速100m)による飛来物から安全上重要な施設を守るための防護対策を実施(H27年3月実施済)・原子炉の冷却等に使用するポンプやケーブルに対してスプリンクラー等の消火設備を設置(H27年3月設置済)・プラントの状況を原子力規制委員会等に送信するシステムの伝送多重化や耐震化を実施(H27年3月実施済)・汚染水対策として調達に時間を要する放射性物質の吸着剤(ゼオライト)を配備(H25年8月配備済)・緊急時制御室や注水設備、電源、フィルタベント等を有する特定重 大事故等対処施設を設置(H30年7月までに完成予定)・地盤モデルの信頼性向上のため地震観測記録を蓄積(継続中)原子炉または格納容器の冷却手段の多様化のため代替低圧注水ポンプ(恒設・可搬式)を設置水素と酸素を結合させて、水蒸気として取り除く静的触媒式水素再結合装置を設置(H24年12月設置済)炉心損傷時に多量の水素が発生した場合、計画的に燃焼させる水素燃焼装置を設置(H26年10月設置済)電源車 5台 (H23年3月配備済)大容量ポンプ 4台 (H26年3月 〃 )代替低圧注水ポンプ(恒設) 2台 (H26年12月設置済)代替低圧注水ポンプ(可搬) 5台 (    〃    )防潮ゲート

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