6 空気の中には黄砂やPM2.5など、いろいろな物質が含まれており、特に冬から春先には、これらの濃度が高くなる傾向があります。昨年2月に、県内で初めてPM2.5の濃度上昇による注意喚起が行われたことを受け、福井県では、よりきめ細かな監視をするための体制を強化しています。 空気を汚す原因にはどのようなものがあるのか、また、きれいな空気を保つためには、一人ひとりにどのようなことができるのか、調べてみましょう。いきいき地球GO!一人ひとりの取り組みで一人ひとりの取り組みできれいな空気を守ろう!きれいな空気を守ろう! PM2.5とは粒の大きさが2.5μm※以下の、空気中を漂う微粒子を指す言葉です。自然界では黄砂や火山灰など、また人工の物質では工場のばい煙、自動車の排気ガスやタイヤの摩耗粉じんなどに含まれています。 またPM2.5は髪の毛の太さの20~30分の1と非常に細かく、肺の奥まで入りやすい物質です。ぜんそくや気管支炎などを起こすことが懸念されているため、県では空気中のPM2.5の量を、24時間絶え間なく監視しています。 冷たい空気は重く上昇しにくいため、微粒子を含んだ空気が地表付近にたまりやすくなります。また、東アジアからの偏西風が強くなるなど、PM2.5の濃度が高くなりやすい気象条件になります。PM2.5ってどんな物質なの?PM2.5ってどんな物質なの?どうして冬から春先にPM2.5が多くなるの?どうして冬から春先にPM2.5が多くなるの?サンプリング装置上部の筒から掃除機のように空気を吸い込み、フィルター(ろ紙)を使って微粒子を集め、分析を行います。 福井県衛生環境研究センター(福井市原目町)では、県内の大気中のPM2.5の濃度を測定し、その結果を一般に公表しています。また、サンプリング装置を用いてPM2.5中の成分を測定することで、その発生源や、濃度が高くなった場合の要因を解明するための調査・研究を行っています。※1μm(マイクロメートル)は1000分の1mm出典:米国EPA・環境省ホームページ上記の物質等に含まれる2.5μm以下の微粒子を『PM2.5』といいます。PM2.5が含まれる物質(例)黄砂火山灰工場のばい煙自動車の排気ガスタイヤ摩耗粉じんたばこの煙PM2.5と髪の毛の比較PM2.5の測定PM2.5の測定海岸の細砂(粒径約90μm)浮遊粒子状物質(粒径10μm以下)PM2.5(粒径2.5μm以下)髪の毛(直径約70μm)アジア大陸の黄砂や工場のばい煙などに含まれる微粒子の一部も、偏西風に乗って流れてきていると言われています。黄砂・ばい煙など暖かい空気(軽い)冷たい空気(重い)偏 西 風地表付近冬~春先微粒子
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