福井県原子力安全専門委員会
関西電力㈱が安全対策の実施状況を説明
1月28日、第77回県原子力安全専門委員会が県庁で開かれ、福島第一原発事故を踏まえた関西電力㈱の安全性向上対策の実施状況等について審議が行われました。
関西電力㈱は、電源車や大容量ポンプを追加配備したことや免震事務棟やフィルタ付きベント、防潮堤などの対策について、その進捗状況を報告しました。
委員からは「新たに設備を追加設置することによって、既存の設備に与える影響についても十分評価すべき」との意見や、事故時の水源として期待していたタンクの保有水量を溢水対策として減らしたことについて「安全性の観点からは、長期にわたって真水が供給できることが重要であり、今後、対策の検討が必要」などの意見が出されました。
また、「もんじゅ」の保守管理上の不備とその対応についても審議され、「原子力機構の組織改革において、権限と責任の所在を明確にすることが重要」と指摘し、より一層の改善を求めました。
溢水対策…タンクの破損による敷地内設備への浸水を防ぐための対策