文科省が「もんじゅ改革推進本部」を設置
県、改革の前倒しと「もんじゅ」の位置付け明確化を要請
昨年11月18日、文部科学省の櫻田義孝副大臣が県庁を訪れ、 自らを本部長とする「もんじゅ改革推進本部」を設置し、日本原子力研究開発機構改革の指導・監督等の体制を強化する方針を西川知事に報告しました。
県は、9月26日に示された「原子力機構の改革計画」について、「もんじゅ」の運転管理と研究開発組織の指揮命令系統が二つに分かれていることに強い懸念を示し、文科省として副大臣等が「もんじゅ」の運転の安全と研究開発を統括するよう要請してきました。
改革推進本部の設置について知事は、本県の要請を受け、国が「もんじゅ」の問題を原子力機構任せにせず、自ら責任をもって対応することを示したものと評価しました。
その上で▼敦賀事業本部の位置付けが低下することのないよう副大臣自らが指揮監督すること▼昨年10月から1年間としている「集中改革期間」を前倒しして「もんじゅ」が運転・研究に集中できる体制づくりを進めること▼文科省の敦賀原子力事務所の体制を強化すること▼核燃料サイクル政策の中核施設である「もんじゅ」の位置付けをエネルギー基本計画において明確にすることなどを強く求めました。
これに対し櫻田副大臣は、「本部長として、責任をもって対応していきたい」と答えました。