安管協リポート
第184回福井県原子力環境安全管理協議会が11月7日、原子力の科学館「あっとほうむ」で開かれました。
概要は次のとおりです。
定例議題
①原子力発電所周辺の環境放射能測定結果(平成25年4月~6月)
・線量率連続測定および積算線量測定
線量率連続測定の調査地点について、今季から26地点増やし、計97地点に強化した。
この期間中、放射線の測定結果に異常は確認されず、原子力発電所の運転による環境安全上の問題はなかった。
・環境放射能測定結果
陸土、海産食品の一部試料から福島事故の影響と考えられるセシウム134が検出された。加えて、指標植物、海水および海底土の一部から過去の核実験等の影響によるセシウム137が検出されたが、いずれも環境安全上問題となるレベルと比べ、はるかに低い濃度であった。
②原子力発電所から排出される温排水調査結果(平成25年4月~5月)
敦賀市立石海域(4月)、おおい町大飯海域(5月)、高浜町内浦海域(5月)で水温と塩分測定を実施した結果、従来の観測値と同程度だった。
③原子力発電所の運転および建設状況(平成25年7月~11月)
〈特別な議題〉
▪高速増殖原型炉「もんじゅ」について
〈主な意見〉
Q:「もんじゅ」ではトラブルの度に改革案が出されてきた。今回の改革案では、理事長自らが職員やメーカーと話をして改革していくことになっているが、本当に現場の声をもとにした改革案になっているのか。
A:文科省からは原子力機構に対し、大きな方向性のみ示している。今回の改革のアクションプランは、原子力機構が現場の声を吸い上げながら作ったものと承知している。理事長や経営層が現場に足を運んで現場の声をしっかりとさらに吸い上げていく活動などが重要だと思っており、現場の声がしっかりと吸い上げられる改革となるよう、文科省としても引き続き指導していく。(文部科学省)
発電所の運転状況
定検中 | 1号機 | 平成23年1月26日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年8月29日~ |
建設準備工事中 | 3・4号機 |
廃止措置中 | 平成20年2月12日、新型転換炉ふげん発電所から改組 |
建設中 | 性能試験中(炉心確認試験終了) |
定検中 | 1号機 | 平成22年11月24日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年12月18日~ |
定検中 | 3号機 | 平成23年5月14日~ |
定検中 | 1号機 | 平成22年12月10日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年12月16日~ |
定検中 | 3号機 | 平成25年9月2日~ |
定検中 | 4号機 | 平成25年9月15日~ |
定検中 | 1号機 | 平成23年1月10日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年11月25日~ |
定検中 | 3号機 | 平成24年2月20日~ |
定検中 | 4号機 | 平成23年7月21日~ |
http://www.atom.pref.fukui.jp/
福井県原子力安全対策課のホームページでは、福島第一原子力発電所の原子力災害に係る対応や県内の原子力発電所の運転状況、県の記者発表文などを公開しています。