窒素は空気中で1番多い気体で、私達にとって最も身近な元素の1つです。体の中では、タンパク質を作る材料になります。
窒素は食品の保存にも使われます。窒素には他の物質と反応しにくい性質があり、食べ物が空気中の酸素とくっついて、色や味が悪くなる「酸化」を防止するため、スナック菓子の袋やワインなどには、窒素を封入しています。
また、液体窒素は-196℃のとても冷たい液体で、さまざまな物を一瞬で凍らせたり、大型機械の冷却などに使われています。
リンは人間の尿から発見された、珍しい元素です。
リンは生命にとって大変重要な元素で、DNAや骨の材料になるほか、エネルギーをつくり出す役割などがあります。
リンにはマッチ箱に使われる赤リン、半導体に使われる黒リン、金属光沢のある紫リン、空気中で自然発火し、毒性のある白リンなど複数の種類があります。これらは「同素体」と呼ばれ、同じリンでも、それぞれ違った性質を持っています。
カリウムは、軽くて軟らかい金属元素で、燃焼すると紫色の炎を出すという特徴があります。
海藻類やバナナ、パセリに多く含まれていて、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、食塩(塩化ナトリウム)の摂りすぎによる高血圧を防止する効果があります。
また、カリウムは火薬の材料にもなり、マッチ棒の頭の部分に使われています。カリウムを使って作られた石けんは、軟らかく、水に溶けやすいため、液体石けんとして利用されています。