「もんじゅ」の点検漏れ問題で文科省が県に説明
国家プロジェクトとして国の体制強化を要請
原子力機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」について、県は今年1月の安倍首相や下村文部科学大臣への要請など、これまで国に対し「もんじゅ」の組織体制の強化を求めてきました。
文部科学省の丹羽秀樹政務官は5月17日、県庁を訪れ「もんじゅ」の点検時期超過問題について、文科省の対応を西川知事に説明しました。
丹羽政務官は、「もんじゅの安全性への信頼を傷つけるもので遺憾。文科省として、原子力機構の取組みのフォローや体制の抜本的強化、
必要な予算措置等の手当についても責任を持って対応する」と述べました。
西川知事は、
▼原子力機構は国のプロジェクトを政府に代わって実施している立場。文科省がこの問題に対し、直接体を張って取り組むこと
▼外国の専門家や民間研究者等の積極的な登用など、原子力機構の体制刷新について指導・チェックを行うこと
▼所管官庁として、責任を持った指定職を置き、かつ、現場の敦賀事務所の体制も強化すること
などを強く求めました。