カルシウムは人の体に最もたくさん含まれている金属元素で、体重60kg の人の場合、約1kgがカルシウムといわれています。骨や歯の素になる物質として有名なカルシウムですが、全体の約1%は、筋肉の収縮や、けがをした際に血液を固める働きにも関係しています。
私たちの生活の中では、学校で使うチョークや白線引きの粉、歯磨き粉や乾燥剤などにも含まれています。
また、カルシウムが酸素とくっついた酸化カルシウム(生石灰)は、水と混ぜると固まる性質があるため、
セメントとして建材などに使われます。
マグネシウムはカルシウムと密接に関係している元素です。骨や筋肉へのカルシウムの吸収を調整しており、丈夫な体をつくるためにはマグネシウムが不可欠です。
燃焼する力がとても強いマグネシウムは、二酸化炭素の中でも燃えることができます。燃焼する時に強い白色光を出すため、花火の原料としても利用されています。
また、マグネシウムは植物の緑色の色素である葉緑体の成分「クロロフィル」にも含まれていて、植物が光合成をするために、とても重要な役割を果たしています。