安管協リポート

第182回福井県原子力環境安全管理協議会が3月27日、原子力の科学館「あっとほうむ」で開かれました。概要は次のとおりです。

定例議題

①原子力発電所周辺の環境放射能測定結果（平成24年10月～12月）
 連続空間放射線量率
・この期間中、放射線の測定結果に異常は確認されず、原子力発電所の運転による環境安全上の問題はなかった。
 環境放射能測定結果
・福島第一原発事故の影響と考えられるセシウム134が、陸土、海産食品の一部試料から検出された。しかし、いずれも環境安全上問題となるレベルと比べ、はるかに低い濃度であった。また、これらの試料に加え、指標植物、松葉、農作物、海水および海底土の一部からセシウム137が検出されたが、過去の核実験による影響が主要因であり、いずれも環境安全上問題となるレベルと比べ、はるかに低い濃度であった。

②原子力発電所から排出される温排水調査結果（平成24年10月～12月）
　敦賀市立石海域、美浜町美浜海域、高浜町内浦海域で水温と塩分測定を実施。

③原子力発電所の運転および建設状況（平成24年12月～平成25年2月）

〈特別な議題〉

発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準の進捗状況について

〈主な意見〉

Q：新基準について、今まで事業者が安全対策として準備してきたものに対して、どのような判断がなされてい るのか。評価されていないのではないか。

Ａ：全く評価しないということではなく、原子力発電所はさらに上の安全レベルを目指して向上すべきである。 常に一つの方向を向いてレベルを高めるのが安全文化であると考えており、事業者にもそのように理解して いただくような方向を目指したい。（原子力規制庁）

発電所の運転状況

もっと詳しく知りたい方は…

http://www.atom.pref.fukui.jp/
福井県原子力安全対策課のホームページでは、福島第一原子力発電所の原子力災害に係る対応や県内の原子力発電所の運転状況、県の記者発表文などを公開しています。