「もんじゅ」新年度予算で文科省が県に説明
県、組織全体の改善や体制強化など要請
高速増殖原型炉「もんじゅ」の平成25年度政府予算について、文部科学省の鬼澤官房審議官が1月30日、満田副知事に説明しました。
審議官は、原子力規制委員会の新しい安全基準による審査や、「もんじゅ」敷地内での破砕帯調査のスケジュールを特定することが難しい状況を説明。維持管理・安全対策経費として174億円を計上し、「もんじゅ」のさらなる安全性の確保に万全を尽くし、試験再開については、規制委員会による安全性の確認と、国の作業部会が今年の夏をめどに策定する「もんじゅ」の研究計画を踏まえて判断する考えを伝えました。
副知事は、エネルギー政策における「もんじゅ」の位置付けの明確化と、相次いだ機器トラブルや保守管理上の不手際などの再発防止策を含めた組織全体の改善を求めた上で、「あらゆる技術力や知見を本県に集めて研究体制を強化し、本来の目的を遂げて研究成果を早期に示すことが重要」と要請しました。これに対し審議官は、「改めて引き締めながら安全確保を進め、体制の強化に取り組んでいきたい」と答えました。