IAEA(国際原子力機関)が女川原発を調査
●東日本大震災で女川原発は目立った損傷は受けなかった
IAEAの調査団が7月30日から8月9日まで、東北電力㈱の女川原発で耐震安全性や津波影響に関する現地調査を実施しました。この調査は、東日本大震災でマグニチュード9.0の地震の震源地に最も近かった原発にもかかわらず、被害が少なかった女川原発の安全上重要な構造物やシステム、設備などへの影響に関するデータを収集し、世界中の原発の安全性向上に役立てるため行われたものです。
調査終了後、IAEAは次のとおり報告しました。
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福島県での除染活動
福島県内での除染は、「除染特別地域」は国が行い、その他の地域は市町村が行っています。除染特別地域は、事故後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとされた「計画的避難区域」と、福島第一原発から半径20km圏内の「警戒区域」が指定されています。
●場所や汚染レベルに適した方法で除染
除染は、住宅や道路、農地や森林などいろいろな場所で行う必要があり、また、場所によって汚染の程度も異なります。このため、国は各場所ごとに放射線量を測定し、適切な除染方法を採用しています。しかし、作業によって発生する除去物の仮置き場の確保や、作業にかかる費用などの課題があります。