安管協リポート
第179回福井県原子力環境安全管理協議会が8月3日、原子力の科学館「あっとほうむ」で開かれました。
概要は次のとおりです。
定例議題
①原子力発電所周辺の環境放射能測定結果(平成24年1月~3月)
連続空間放射線量率
・この期間中、放射線の測定結果に異常は確認されず、原子力発電所の運転による環境安全上の問題はなかった。
環境放射能測定結果
・松葉、降下物と海産食品の一部から、福島第一原発事故の影響と考えられるセシウム134が検出されたが、いずれも環境安全上問題となるレベルと比べ、はるかに低い濃度であった。また、この試料に加えて陸土、海水、海底土と指標海産生物の一部試料から、セシウム137が、過去の核実験による影響として検出される濃度と同程度検出されたが、いずれも環境安全上問題となるレベルに比べ、はるかに低い濃度であった。
②原子力発電所の運転および建設状況(平成24年3月~6月)
特別議題
大飯発電所3・4号機の再稼働について
主な意見
Q:今後、原子力規制委員会が設けられ、新たな安全基準が示されると思うが、県としても、科学的・技 術的に確認してほしい。
A:新しい安全基準等については、その都度、県原子力安全専門委員会で確認していく。(県)
Q:福島第一原発事故に関して、国会や政府の事故調査委員会の報告書が提出されているが、これらの報告書に対する国の対応がないように見える。報告書を踏まえた対応を、国に対して要望してほしい。
A:国会事故調査委員会の報告書だけではなく、その他にもいろいろな見地から報告書が取りまとめられている。こうした報告書を踏まえ、新しい安全規制、新しい規制組織に反映されることが重要であり、機会を見て立地地域の団体を通じて国に要望していきたい。(県)
発電所の運転状況
定検中 | 1号機 | 平成23年1月26日~ | |
定検中 | 2号機 | 平成23年8月29日~ | |
建設準備工事中 | 3・4号機 | ||
▲3・4号機建設予定地全景(平成24年9月26日現在) |
廃止措置中 | 平成20年2月12日、新型転換炉ふげん発電所から改組 |
建設中 | 性能試験中(炉心確認試験終了) |
定検中 | 1号機 | 平成22年11月24日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年12月18日~ |
定検中 | 3号機 | 平成23年5月14日~ |
定検中 | 1号機 | 平成22年12月10日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年12月16日~ |
運転中 | 3号機 | 平成24年8月3日~ |
運転中 | 4号機 | 平成24年8月16日~ |
定検中 | 1号機 | 平成23年1月10日~ |
定検中 | 2号機 | 平成23年11月25日~ |
定検中 | 3号機 | 平成24年2月20日~ |
定検中 | 4号機 | 平成23年7月21日~ |
http://www.atom.pref.fukui.jp/
福井県原子力安全対策課のホームページでは、福島第一原子力発電所の原子力災害に係る対応や県内の原子力発電所の運転状況、県の記者発表文などを公開しています。