やさしい原子力 そうなんだ!原子力2021
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火力発電と同じように水を沸騰させて蒸気をつくり、その力でタービンを回して発電します。火力発電と同じように水を沸騰させて蒸気をつくり、その力でタービンを回して発電します。5福井県にある原子力発電所は、加圧水型軽水炉(PWR)、沸騰水型軽水炉(BWR)、高速増殖炉(FBR)の3種類があります。格納容器原子炉制御棒2次系ナトリウム1次系ナトリウム(冷却材)循環ポンプ蒸気発電機タービン復水器放水口へ循環ポンプ中間熱交換器冷却水(海水)循環水ポンプ給水ポンプ水蒸気発生器燃料格納容器蒸気タービン発電機復水器再循環ポンプ循環水ポンプ浄化装置水水制御棒燃料圧力抑制プール(サプレッション・チェンバ)給水ポンプ放水口へ冷却水(海水)原子炉■沸騰水型軽水炉(BWR:Boiling Water Reactor)■高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)原子炉内に高い圧力(157気圧)をかけて、水を約320℃の高温状態にする。この水(1次冷却水)を蒸気発生器に送り、別の水(2次冷却水)に熱を伝えて蒸気をつくりタービンを回す。美浜・大飯・高浜の各発電所と敦賀2号機がこのタイプ。原子炉で水を直接沸騰させて蒸気をつくり、タービンを回して発電する。敦賀1号機がこのタイプ。プルトニウムとウランを混ぜた燃料を使い、中性子をウラン238に当ててプルトニウムを増殖する。冷却材に液体ナトリウムを使う。「もんじゅ」がこのタイプ。■加圧水型軽水炉(PWR:Pressurized Water Reactor)❻発電機❽冷却材ポンプ❷加圧器❸蒸気発生器制御棒燃料❶原子炉浄化装置給水ポンプ循環水ポンプ放水口へ冷却水(海水)格納容器水水蒸気❼復水器❺タービン2次冷却水1次冷却水原子炉の種類原子炉の種類原子力発電所(加圧水型軽水炉)の内部原子力発電所(加圧水型軽水炉)の内部原子燃料を核分裂させて発生する熱を取り出す。この熱は1次冷却水で蒸気発生器に運ばれる。❶ 原子炉❶ 原子炉1次冷却水で運ばれた熱は、伝熱管を通して、2次冷却水に伝えられ、蒸気を発生させる。その後、1次冷却水は、原子炉に戻る。❸ 蒸気発生器❸ 蒸気発生器蒸気管で運ばれた蒸気を羽根車(タービン)に吹き付けて回転させる。❺ タービンタービンとつながっている軸が回転し、電磁石を回して電気をつくる。❻ 発電機タービンを回した後の蒸気を海水で冷やして水に戻す。❼ 復水器蒸気発生器でできた2次冷却水の蒸気を運ぶ。❹ 蒸気管❹蒸気管

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