原子力発電所を解体・撤去する「廃止措置」が行われます。原子力発電所を解体・撤去する「廃止措置」が行われます。19原子力発電所を解体すると廃棄物が発生しますが、その大部分は「放射性廃棄物でない廃棄物」と「放射性物質が少なく、放射性廃棄物として扱う必要のないもの(クリアランス対象物)」であり、資源の有効利用の観点からできる限りリサイクルしていきます。低レベル放射性廃棄物は、放射能レベルに応じて処分されます。県内の廃止措置の状況県内の廃止措置の状況放射性廃棄物はどうするの?発電を終えた商業用原子力発電所の廃棄物の割合の例(110万kW級の沸騰水型軽水炉の場合)低レベル放射性廃棄物の処分クリアランス対象物 約5%放射性廃棄物でない廃棄物約93%低レベル放射性廃棄物 約2%0m25m50m100m中深度処分*3ピット処分*2トレンチ処分*1敦賀発電所1号機の廃止措置は3段階に分け24年かけて実施していく予定です。具体的には原子炉建屋内から燃料を搬出後、原子炉本体の解体を行い、その後建屋を解体し更地にします。現在は第1段階目でタービン・発電機等解体工事が2020年3月末に完了しています。タービン・発電機等解体前解体後敦賀発電所1号機の状況*1 トレンチ処分地面の浅いところを掘削して、放射能レベルの極めて低い廃棄物を埋設処分すること。*2 ピット処分浅い地面の中にコンクリートピットなどの人工的な構造物を設けて、放射能レベルの比較的低い廃棄物を埋設処分すること。*3 中深度処分放射能レベルの比較的高い廃棄物を、十分余裕をもった深度(70mよりも深い所)へ埋設処分すること。なお、処分の規則等を現在検討中。福井県にある15基の原子力発電所のうち、現在7基が運転を終了し廃止措置を進めています。ふ げ ん 2008年2月~2033年度(R15)敦 賀 1号 機 2017年4月~2040年度(R22)美浜1・2号機 2017年4月~2045年度(R27)も ん じ ゅ 2018年3月~2047年度(R29)大飯1・2号機 2019年12月~2048年度(R30)発電所名廃止措置期間①原子炉本体等解体準備期間(9年間:2017年~2025年)②原子炉本体等解体期間(9年間:2026年~2034年)③建屋等解体期間(6年間:2035年~2040年)敦賀1号機廃止措置計画の概要燃料の搬出原子炉建屋タービン建屋タービン発電機復水器使用済燃料プール原子炉圧力容器原子炉格納容器圧力抑制プール原子炉建屋タービン建屋タービン建屋原子炉圧力容器原子炉格納容器換気空調設備●タービン、発電機、復水器等を解体撤去●圧力抑制プール等を解体撤去●使用済燃料等の搬出●原子炉圧力容器、原子炉格納容器等 を解体撤去●タービン建屋内の換気空調設備等を 解体撤去●原子炉建屋、タービン建屋を解体撤去原子炉建屋= 主な解体範囲
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