やさしい原子力 そうなんだ!原子力2021
11/20

11放射能は放射線を出す能力のことをいいます。放射能は放射線を出す能力のことをいいます。カリウム40(天然)約13億年ラジウム226(天然)約1,600年(人工)とは、もともと天然には存在しないもので、人工的につくられた放射性物質のこと。ヨウ素131(人工)約8日セシウム137(人工)約30年ウラン238(天然)約45億年■放射能の半減期放射線の利用放射線の利用単 位単 位放射能の減り方放射能の減り方放射線には、ものを通り抜ける性質や、フィルムを感光させる働き、物質を変質させる働きなどがあります。放射線は、これらの性質を活かして、色々な分野で利用されています。放射線や放射能の単位は、主にベクレル(Bq)、グレイ(Gy)、シーベルト(Sv)の3つです。ベクレルは、放射性物質が放射線を出す能力(放射能の強さ)を表します。1ベクレルは、1秒間に1個の原子核が壊れること(このときに放射線が放出)です。グレイは、放射線が物質に当たったときに、物質が吸収するエネルギー量を表します。シーベルトは、放射線が人体に与える影響の大きさを表す単位です。放射能は時間とともに減っていきます。放射性物質が持つ放射能の強さが、半分になる時間を半減期といい、その減り方は原子核の種類によって様々です。長さを表す単位のメートルの前につく「ミリ」と同じです。放射線の単位はシーベルトなので、「1ミリシーベルト」は、1シーベルトの1000分の1のことです。さらにその1000分の1は、「1マイクロシーベルト」になります。シーベルトの前の「ミリ」や「マイクロ」ってなあに?    ■放射能の減り方医療・病気の診断や治療・医療器具の滅菌工業・タイヤの強化など材料加工・非破壊検査農業・品種改良・害虫防除※※次世代の個体数を減らすため、害虫にガンマ線を当てて不妊化させる。← →← →← →← →時間放射能の量半減期半減期半減期半減期最初の量ヨウ素131は放射線を出してキセノン131という安定した原子に変わります。ヨウ素131キセノン1318日後さらに8日後1/21/41/81/161

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る